人に感染する「コロナウイルス」は、一般的に風邪と言われるウイルスや動物から感染する重症肺炎ウイルスなど、現在数種類見つかっています。そしてその中の一つが、現在問題となっている「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。
数種あるコロナウイルスの内で人が日常的に感染する、一般的に風邪と言われる4種類のウイルスは、風邪の原因の10~15%(流行期には35%)を占めますが、その多くは軽症で済みます。動物から感染する2種類のウイルスは、2002年発生の「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)」です。
コロナウイルスは私たちの周りに棲息するあらゆる動物に感染することが知られていますが、種の壁を越えた異なる動物間での感染は稀です。